Windowsの歴史
学校のパソコンが新しくなって以前よりずっと快適に使っていると思います。
さてさて、みんなの自宅にあるパソコンはどういう種類ですか?
学校のパソコンはNEC(日本電気)製の企業や学校向けの特別仕様のパソコンです。
そしてOS(基本ソフト)はWindows98ですよね。
コンピュータ室のパソコンが新しくなって、みんなから最初に質問があったのが
「なんでWindows XPじゃないの?」
「XPのほうが新しくていいのになぁ、、、」
ということでした。
ではなぜ多くの学校や企業がWindowsXP以前のバージョンをいまだに使っているのでしょう?
ここではWindowsの歴史を振り返りつつ、Windowsの現状について考えてみましょう。
おことわり!
学校のパソコンがWindows仕様のDOS/Vマシンのため、この講座では主にWindowsについてご案内しています。
MACのシステムとはことなる場合が多いので、あらかじめご了承ください。
Windowsの歴史
現在のようなOSになったのはそれほど前のことではありません。
Windowsという名前になったのも最近のことです。
では、最初のWindowsはどういうものだったのでしょうか?
Windowsとしての最初の登場は1985年、Windows1.0という名前でした。
それまではMS-DOS(エムエス・ドス)という、真っ黒な画面にコンピュータのプログラミング用語を直接打って計算や仕事をこなしていたのです。
その様子がわかる画面として、こちらを用意しました。→→MS-DOSコーナーへ
現在のパソコン用OSの基本であるマウスを使ってアイコンをクリックしてアプリケーションソフトを使ったりそうさしたりするようになったのは、Windowsが登場してからです。
Windowsに限らず、マウスを使ってアイコンをそうさするようなものを
GUI(Graphical User Interface) グラフィカル・ユーザー・インターフェース
と言います。
読み方は ジーユーアイ(グイとも呼ぶ)です。
英語でわかりにくいですが、意味は、
視覚的(目に見える)入力(指示を与える)方式
と言います。
この方式は、見た目は絵になっていてわかりやすいですが、コンピュータの内部では、MS-DOSコーナーでご紹介したようなMS-DOSのコンピュータ言語におきかえて処理しているのです。
つまり、現在のWindowsのなかでは、MS-DOSは見えないところで働く裏方さんのようなものなんですね。
さて、学校のパソコンのOS Windows98が登場するまでにはどれだけかわったのでしょうか?
以下にご紹介しましょう。
登場年・・・名前
1985年 Windows1.0
1987年 Windows2.0
1990年 Windows3.0
1992年 Windows3.1
★★★★★★★★★★★★
1995年 Windows95
1998年 Windows98
機械はどんなものでもすこしづつ進化していきますから、最初にWindowsが出たときは、あまり使い物にならなかったそうです。
上から3番目のバージョン3.1からようやくまともに使えるようになったそうです。
先生が大学生の時にコンピュータの勉強をしていた時はこの3.1でした。
それからさらに改良に改良を重ねて、ついに世界的にここまで圧倒的支持を得たのが
Windows95の登場でした。
この時点ではインターネットがまだ一部の研究機関や学校でしか出回っていなかったので、95にはそれほどインターネットについて優れた機能が備わっているわけではありませんでした。
年月が流れ、そして世界にインターネットが爆発的に広まると、その機能を充実させた
Windows98が登場しました。
このwindows98には、インターネットを見るためのブラウザソフトや電子メール(Eメール)をやりとりするためのソフトを効果的に使用するために、またWindows自体とインターネットを組み合わせて使うためにもっと便利になるような仕組みが追加されました。
この時点でWindowsはほとんど完成したといえます。
ではなぜその後新しいバージョンが発売されているのでしょうか?
その後のバージョンには次のものがあります。
登場年・・・名前
1999年 Windows2000
2000年 Windows Me
2001年 Windows XP
Windows2000は、以前のOSよりもさらに発展したことに使うことができるように、さまざまな新しい機能を盛り込んでつくられたOSです。
主にサーバー機といって、何台ものコンピュータをつないでまとめて管理する取りまとめ役のコンピュータに使うOSや、コンピュータの専門家がより専門的に使うための便利な機能が詰まったOSなどです。
ひとことにWinodows2000といっても、そのバージョンは多数あるのです。
学校のサーバー機のOSもこのWindows2000 ServerFamilyというサーバー機バージョンです。
このWindows2000は1台のパソコンやノートパソコンにいれて単品で使うこともできますが、その場合の基本的な機能はWindows98とそれほどかわりません。
ただ、さまざまな機能や処理に対応できるように強化されているので、以前のものにくらべて、フリーズなどの不調になやまされることが少なくなったのが特長です。
(内容については次のWindowsの種類と特長コーナーでご紹介します。)
次のWindows Meが登場してからは、どちらかというと個人使用のための設計が目立つようになりました。
別にマイクロソフトの会社のコマーシャルをするつもりはありませんが、コンピュータが多くの人に使われるようになりだして、一人1台の時代になりつつあって、しかも2000年といえばミレニアム(世紀がわり)だったので、その記念にとマイクロソフト社はミレニアム記念バージョンのWindowsを発売したのでした。
それが
Windows Me(Millennium
Edition
ミレニアム・エディション)
だったわけです。
読み方はウインドウズ・エムイーと読みます
個人使用目的としてつくられたOSのため、以前よりは使いやすい親切設計になっています。
これはWindows98からの直接のアップグレード的要素の強いOSで、以前のバージョンからのアップグレード版は非常に安く買うことができます。
Windows XPは、現在のところ最新のOSです。
初心者向けとしてつくられたOSのため、コンピュータに詳しくなくても使いやすい親切設計になっています。
それぞれの内容については次のWindowsの種類と特長コーナーでご紹介します。
世の中の考え方には、
一番新しいものが一番優れている
という考え方と
新しいから不具合も多いはずだ
という考え方があります。
パソコンの場合はまさにそれが表と裏の関係です。
なぜなら、
本体(ハード)は最新が一番進んでいるが、
ソフト(OS、アプリを含む)には新製品が出てすぐは、バグ(不具合)があるからです。
何が一番よいかは、使い道によってそれぞれ選ぶ必要があるわけですね。
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